離陸寸前の飛行機に警察が「待った」人身売買目的で誘拐された4 歳児を保護


人身売買(じんしんばいばい)とは、人間を物品と同様に売買すること。現代ではこれに類する行為に対して、多様な実態と法的位置づけの、広い範囲に用いられている。 現代の多くの先進国において、人身売買が語られるさい、それは「人身や行動範囲を強く拘束するような契約を、当人の了承を要さずに他人間でかってに売買
44キロバイト (6,422 語) - 2021年1月25日 (月) 22:09


親権者の渡航同意書を提示する必要がある国が多いですが、シェンゲン協定のヨーロッパでは落とし穴ですね。

飛行機Takosan/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

このほどイギリスで4歳の女の子が誘拐され、ロンドンヒースロー国際空港から海外に向けて飛ぶ旅客機に乗せられた。離陸寸前のところで無事保護されたことを、『SKY NEWS』『LADbible』などが報じている。


■離陸直前だった旅客機

ロンドン・ヒースロー国際空港で12日午後6時頃、ルーマニアの首都ブカレストに向かおうとしていた旅客機に「待った」がかかり、引き返すよう指示が下った。すでに滑走路の直前で離陸の順番を待っていたという。

ゲートに戻ると複数の警察官が機内に乗り込み、搭乗していた1人の男の身柄を拘束。連れていた4歳の少女は、その男の娘でないことを確認したうえで保護され、母親の元に無事戻された。


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■路上の監視カメラが追跡

警察の発表によれば、女の子はノッティンガムシャー州の出身で、前日の11日、母親が目を離した隙に誘拐されていた。

車両のナンバーが特定されるまで少し時間を要したが、その後は高速道路や幹線道路上に設置された監視カメラで追跡が可能になり、100km近く離れたヒースロー国際空港で車が止まったことが確認された。

女の子はブカレストで人身売買組織に引き渡される予定だったことがわかっており、逮捕された32歳の男への厳しい取り調べが続いている。

■周囲の一般人の直感が頼り

現在、欧州数十ヶ国が「シェンゲン協定」によりパスポートなしで移動できることもあり、飛行機を利用した人身売買事件は増えている。

空港カウンターの職員が、搭乗手続きの際に異変を感じるだろうと考えられがちだが、子供は「騒げばママを殺す」などと脅され、沈黙を守っていることがほとんどだ。

こうした犯罪の撲滅に向けて尽力する国際NPO法人クライム・ストッパーズ・インターナショナル(Crime Stoppers International)』は、不審あるいは不自然な親子連れについては、むしろ周囲の乗客の直感が頼りだと説明している。


■不自然な親子連れとは…

特に注意したいのは、親はきちんとした身なりなのに子供はどこか薄汚く見える、そんな親子連れだ。

さらに、サイズや天候が合わない服を着ている、親子でまったく会話がない、警備員を見かけるたびに親がおどおどしている、セキュリティチェックで落ち着きがない、子連れ旅行なのに荷物が少ないなどが、「ひょっとしたら誘拐かも」と怪しむべきポイントだそうだ。

気になることがあった場合は、空港なら職員、機内なら客室乗務員に必ず声をかけてほしいという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

離陸寸前の飛行機に警察が「待った」 人身売買目的で誘拐された4歳児を保護


(出典 news.nicovideo.jp)