野口健が震災発生時に嗜好品を被災地に寄付した理由


野口 (のぐち けん、1973年8月21日 - )は、日本の登山家、環境活動家。亜細亜大学国際関係学部卒業。 NPO法人PEAK+AID(ピーク・エイド)代表(2020年時点)として、ヒマラヤ・富士山での清掃活動といった環境保護への取り組み、また遭難死したシェルパ族の子どもたちへの教育支援「シェル…
52キロバイト (6,871 語) - 2022年11月12日 (土) 21:48


なかなか普通では、思いつかない発想ですが、メンタルケアもなるほど必要ですよね。

2023年2月6日トルコ南東部を震源としたマグニチュード7.8の大地震が発生しました。

同月12日時点で、亡くなった人の数は2万8千人以上。建物も多数倒壊し、甚大な被害が出ているのです。

トルコでの地震を受けて、登山家野口健さんはTwitterを通じ、寝袋の寄付を呼び掛けるなど、多くの人々に支援を求めています。

極寒のトルコ・シリア被災地 野口健が寝袋の寄付を呼びかけ 「日本にとってトルコは恩人」

野口健が東日本大震災でタバコを寄付した理由

トルコ地震での支援活動を行っていると、野口さんの心の中では「支援者側も、当事者意識を持つことが大切だ」という想いが芽生えてきたといいます。

想像力を働かせることで、今どんな支援が必要なのかが分かり、それが日頃の防災に対する意識を高めるそうです。

野口さんの投稿に対し、2011年に起きた東日本大震災の被災者から、こんな感謝の声が届きました。

被災地タバコを届けた野口さんの話を知った時は、「この人はきれいごとでは済まない物事の道理を理解している」と思いました。

大きな災害が起きると、各地から食料品が届けられます。

もちろん、生きていくうえで食べ物は必要不可欠。しかし同時に、野口さんは被災者のメンタルケアも大切だと考え、タバコを寄付したと振り返りました。

あの時は「津波で助かった人を肺ガンで殺すのか!」などの抗議電話が多数、事務所に寄せられましたが、現場に訪れる中で本当に必要とている物が何か、見えてくるもの。

救援物資の中に嗜好品は含まれるべきだと今でも思っています。お届け先では大歓迎されましたが、外部からはかなり叩かれました。

同じ事が熊本地震で運営したテント村でも。

「避難所は禁酒」だと被災自治体から告げられ「テント村も禁酒にすること」と。しかし、雨風を防ぐ事だけが避難所の役割ではなく、被災者のメンタルケアも重要なポイントテントですからいわゆる個室ですし。ルールを破りテント村はアルコールOKにしました。

@kennoguchi0821 ーより引用(原文ママ

東日本大震災2016年に起きた熊本地震の時、それまでの日常が突然奪われ、激しいストレスに苦しんだ被災者もいたことでしょう。

タバコを日常の支えにしていた人ならば、吸えないことでなおさらストレスを抱えていたはず。

野口さんはそう考え、被災地タバコを届けたようです。

タバコを寄付した野口さんのエピソードに、多くの人から反響が上がりました。

・災害で避難した時、水や食料はもちろん必要だけど、何かしら日常を感じられるものも大切なんだと思います。

・普段必要なくても、もし自分が被災したらタバココーヒーが欲しい。飲み込んだ重たい空気を、溜息と一緒に吐き出したいかも。

被災地に、嗜好品の1つであるタバコを届けるという発想がすごいです。

震災時、避難所として開放された体育館の端に喫煙スペースが設置され、分煙はされていたとのこと。

タバコを届けたことに対する、被災者からのクレームは1件もなかったとも野口さんは明かしています。

避難所の中で喫煙できる避難所は僕の知る限り存在していません。喫煙者は体育館の外のしかも端っこに喫煙ブースがあり、そこでタバコを吸っていました。

テント村もJTさんが喫煙ブースを端っこに設置してくれました。タバコを届けた事に対し被災者の方からのクレームはたったの一件もなかったです。

@kennoguchi0821 ーより引用

災害が起きた時、自分には何が必要で、準備をしておくべきかを、考えることが大切ですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
@kennoguchi0821


(出典 news.nicovideo.jp)