【健康】小麦の摂取過多に気をつけましょう 糖尿病、高血圧、慢性疲労…毎日食べると早死にリスクが高まる・・


リーキーガット症候群(リーキーガットしょうこうぐん)は、医学的には認められていない仮説上の疾患(疑似科学、フードファディズムも参照)。診断法の一つであるとされる遅延型フードアレルギー検査(腸内環境検査)について、日本アレルギー学会は診断的有用性を公式に否定している。 リーキー
8キロバイト (992 語) - 2020年7月5日 (日) 04:30


うわーパスタとか、大好きだし。スナックや菓子パンは食べないようにしてるけれど、なかなか小麦断ちは難しい。だけどあまり摂らないようにしてみよう。(あくまでも可能性として捉える)

2021年下半期(7月~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。食生活部門の第3位は――。(初公開日:2021年8月10日
健康を守るためには、どんな食事をとればいいのか。『長生きしたけりゃ小麦は食べるな』(アスコム)を出した医師の本間良子さんは「小麦の食べ過ぎは病気リスクを高める恐れがある。体調不良が続いている人は、まずは3週間、ふだんの食事から小麦を抜いてほしい」という――。

■「小麦」を中心にした食生活は健康に大きな影響をおよぼす

疲れが抜けない、体が重だるい、慢性的な便秘や下痢、頭痛や関節痛、肌荒れ、生理不順……。こんな不快な症状が気になって病院へ行っても、「とくに大きな異常はないですよ」といわれる人は少なくないと思います。

そうして、なんとなくやり過ごしてきた不快な症状の原因が、実はあなたが毎日食べている「小麦」だという可能性があると知ったら、どうでしょうか?

毎朝食べている食パン、昼ごはんに食べるうどんパスタ、そばなどの麺類、おやつの菓子パンやスナック類、そして、夕食のカレーシチュー、ピザ、餃子。ごくありきたりのふだんの食事に、不快な症状の根本的な原因があるかもしれないのです。

まず、次のチェックリストをやってみてください。

□しつこい倦怠感を感じる
□朝から元気が出なくてなかなか仕事に向かえない
□ちょっとしたことにイライラしてしまう
□顔や手足がむくみやすい
□肩や背中がこっている
□昼食後(15~16時頃)、よくぼんやりする
□夜になると目が冴えて寝つけない
□朝起きるのがつらくてなかなか起き上がれない
□お腹の調子があまりよくない(慢性的な便秘・下痢など)
□お腹まわりやお尻の脂肪が気になる
□風邪がなかなか治らない
□いつまでも咳が続く
□肌荒れ(アトピー性皮膚炎)がひどい
□生理不順がひどい
□人名や昨日食べたものなどが思い出せない
ネガティブな考えにとらわれてしまう

3つ以上チェックがついた人は、いますぐ「小麦」をやめる食生活を強くおすすめします。パンや麺などの「小麦」を中心にした食生活は、あなたが思っているよりも健康に大きな影響をおよぼしているからです。

■小麦の摂取過多が体調不良を引き起こす

「でも、私は小麦アレルギーがないから大丈夫

そう思って、毎日小麦を食べている人はたくさんいます。いわゆる「小麦アレルギー」は、小麦を摂取すると体の各所でアレルギー反応を起こす症状です。たしかにあてはまる人は多くはありません。

しかし、私は「グルテン不耐症」の人は、日本にはたくさんいるのではないかと見ています。グルテン不耐症とは、小麦の消化・吸収がうまくいかず、体の中に炎症を引き起こしやすくなる症状のことです。「グルテン」は小麦のたんぱく質です。

グルテン不耐症には、生まれつきの遺伝的な要素も関係していますが、それよりも、小麦をたくさん摂りすぎているせいで、グルテンに敏感になってしまう人がたくさんいるのが現状です。つまり、知らず知らずのうちに、体が許容できる範囲を超えた小麦を食べてしまっている可能性があるのです。

では、小麦を食べると体の中でどのようなことが起こるのかを見ていきましょう。

■危険にさらされる腸内環境

小麦のタンパク質「グルテン」は、分解されにくいという特徴があるので、腸の中にとどまります。そのうえ、腸の粘膜に「くさび」のように入り込んでしまいます。これは便としても出ないし、栄養としても吸収されません。すると、粘膜が炎症を起こし、体の不調や肥満などにつながります。

さらに、大きな問題があります。グルテンを構成するタンパク質のひとつ「グリアジン」が「ゾヌリン」という物質を分泌させることです。ゾヌリンは細胞と細胞のあいだを開く性質を持っていて、本来はとても重要な働きをする物質です。

ゾヌリンが腸で分泌されると、しっかりと閉じられている腸の細胞と細胞のあいだが開き、食べもの(栄養素)の吸収がよくなります。

ところが、小麦を毎日食べ続けていると、ゾヌリンが大量に分泌されて、腸の細胞と細胞のあいだが開きっぱなしになってしまうのです。グリアジンが腸壁の細胞に結合して刺激し、ゾヌリンを分泌し続けるためです。

すると、どうなるでしょうか? まるで玄関が開けっぱなしの家に悪者が次々と侵入してくるような状態になります。

■「腸もれ」を発端に、体のあちこちで炎症が起きる

このように、腸壁の細胞と細胞のあいだが開き、ごく小さな隙間ができてしまった状態を「リーキーガット」といいます。英語でガットは「腸」、リーキーは「もれる」を意味します。日本語に訳すと「腸もれ」です。

小さいとはいえ、隙間は隙間。腸壁に隙間ができると、そこから腸内にいる細菌や毒素、未消化の食べものなどが体内へどんどん「もれ出て」いきます。すると、「これは大変だ!」と免疫システムが働いて、抗体がつくられ、異物を攻撃しはじめます。

もちろん、このとき免疫機能が働くことは、とても大切な体の機能です。しかし、開きっぱなしのドアから次々と入ってくる毒素や異物と戦っていると、過剰な攻撃となって、まわりの腸壁の細胞まで傷つけてしまいます。

こうなってしまうと、腸内環境はますます乱れ、しかも乱れの原因となる毒素をどんどん体内に取り込んでしまうという悪循環ができあがります。

グルテンは、体のいたるところに炎症が起きる原因となり、さまざまな不調を招いているのです。それこそ、腸が炎症すれば下痢や便秘になるし、脳や神経が炎症すれば認知症の原因となります。

■まずは3週間、「脱小麦」生活を試してみる

日々の不快な症状が気になっても、なんとなくやり過ごしている人は多いと思います。その不快な症状の原因が、実は毎日食べている「小麦」かもしれないと知って、驚かれているかもしれません。

私のクリニックではグルテン不耐症の人を対象に、まずは3週間の「脱小麦」生活をしていただきます。たった3週間、小麦を抜いただけで、みなさん驚くほど体調が改善します。

「小麦を食事から抜くなんて大変そう」と思われるかもしれませんが、「脱小麦」のやり方はとてもシンプルです。

「脱小麦」生活のコツ
①まずは1週間、ならし運転で「脱小麦」生活を体験する
②「小さい小麦」は無視。主食の「大きい小麦」だけをやめる
③米粉などを「代用」して、好きな食べものをあきらめない
④平日だけ「脱小麦」。休日は心のリセットをする
⑤症状の変化を記録して、モチベーションをキープ

ふだんの食事から3週間、小麦を抜くだけです。大切なのは、無理をすることなく続けていくこと。3週間続けているうちに、あれほどしつこかった不快な症状が軽くなって、体調がよくなり始めたことを実感できるはずです。

本書には、「小麦」が招く不調の原因についてもっと詳しい解説や、「脱小麦」の食生活をすすめるうえでの具体的なアドバイスなどを載せています。ぜひ本書を参考にしながら、「脱小麦」生活を実践してみてください。

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本間 良子(ほんま・りょうこ)
スクエアクリニック院長
米国発達障害バイオロジカル治療学会フェロー。聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、同大学病院総合診療内科入局。副腎疲労の夫をサポートした経験を活かし、米国で学んだ最先端医療に基づく栄養指導もおこなう。また、日本で唯一、副腎疲労、グルテンフリー外来を開設している。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/skynesher


(出典 news.nicovideo.jp)