#上白石萌音、「ネガティブは悪いことじゃない」←成長の糧  朝ドラについても語る


上白石 萌音(かみしらいし もね、1998年(平成10年)1月27日 - )は、日本の女優、歌手。本名同じ。 鹿児島県鹿児島市出身。所属事務所は東宝芸能。所属レーベルはユニバーサルJ。妹は女優の上白石萌歌。 子供の頃から歌ったり踊ったりすることが好きで、母親の勧めで小学校1年生の頃より鹿児島市内のミ
120キロバイト (16,044 語) - 2021年9月19日 (日) 21:05



●「悩んでいる自分も自分なのかな」 両親の教えも大切に
女優・歌手・声優として幅広く活躍し、謙虚な姿勢や思いやりのある人柄で多くの人から愛されている上白石萌音。初の書き下ろしエッセイ集『いろいろ』(NHK出版/9月25日発売)では、ありのままの思いがつづられており、人となりや生き方に触れることができる。上白石自身も、同書で自分と向き合ったことで気づけたことがあるという。本人にインタビューし、多くの人を魅了する人柄に迫るとともに、戸惑いもあったというブレイクへの本音や、「一生の財産になった」という朝ドラの撮影で得たものなど、さまざまな話を聞いた。

エッセイ集に初挑戦し、「生みの苦しみを存分に味わいました」という上白石。「普段のお仕事は、書いていただいた言葉を発したり、作っていただいた詩を歌ったり、あまり自分で0から生み出すことがなくて、文章を書くってこんなに難しいんだなと。本が好きでいっぱい読んできたからこそ身に染みて感じました」と語る。

自分と向き合ったことで気づいたことも。「思っていたより自分ってすごく面倒くさい人だなと思いました(笑)。また、この人について書きたいという人がたくさん浮かび、人に支えられて生きてきたんだなと改めて感じました」。

面倒くさい人とはどういうことか尋ねると、「どうでもいいことについてすごく悩んでしまうタイプで、3日で答えが出るのに半年悩んだり、うやむやにしがちなんです」と説明。「でも、執筆において根詰めて考えてみたら『なんだ、意外とシンプルじゃん!』って、私はこんなことで悩んでいたのかと思うこともあり、書くと整理整頓されるんだなと思いました」と、書くことで解決したこともあったようだ。

同書の中で「最近なんだかうまくいかない」などと悩みを吐露する場面もあるが、「私、定期的に悩むんです。作品に入る前や入りたては特に悩みがちで、暇になったときも悩んでしまいます。考える時間があると悪いことばかり考えてしまって。実はもっと暗いことをいっぱい書いていて、ボツにしたものあるんです。へらへらしてますけど、実はめっちゃ悩んでいるんです(笑)。でも、みんなそうですよね」と打ち明ける。

たくさん悩むからこそ、人の気持ちも理解できるのだろう。「人の気持ちを考えすぎるくらい考えてしまうこともあって。『もっと楽に生きたほうがいいよ』と言われることもあるのですが、人の気持ちを考えるのは大事だし、悩んでいる自分も自分なのかな」と受け止めている。

そして、自身の性格について「ネガティブ」と言うも、マイナスには捉えていない。「小さいときから暗かったです。音楽が好きだし人も好きなんですけど、ふとしたときに閉ざしてしまって学校に行けなかった時期もあって。メキシコで暮らしたことで変わったり、紆余曲折ありましたが、お仕事を始めてから考えることが多くなりました。でもネガティブって決して悪いことじゃないと思っています。その分、準備ができるし、直そうとは思っていません」

同書では、故郷の鹿児島に帰り、両親や祖父母と過ごした時間についてもつづられている。「一生大事にしたい教えを改めて口に出されてじ~んときました」と振り返り、「『学び続けなさい』、『周りに感謝しなさい』、『故郷を大事にしなさい』など、どれも当たり前ですけど、大切にしたいなと改めて思いました」と、教えをしっかり胸に刻んだようだ。

「学ぶ」ということについては、「人の言動を見ているだけで勉強になる。こうなりたいというのもありますし、こうはなりたくないというのも含めて、すべて勉強だなと思います」との考え。「学び続けている人って魅力的ですし、一生学生でいたい」と語った。

朝ドラで感じた“命のつながり” ブレイク後の葛藤も告白

TBS火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020)でブレイクし、同じ枠で放送された『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)も話題に。「TBSドラマ2作品は喜びも葛藤もすごく大きかったです。届く人数が違いましたし、変化がありすぎて自分が自分じゃない感じがあって、受け入れるのに時間がかかりました」と葛藤を明かし、ブレイクについて「心はまだ追いつかないし追いつきたくない。変わってたまるか! って」と本音を明かした。

そして、「本当に全然まだまだで、ダメダメだなって思う日々です」と続け、「素敵な方々とお仕事をご一緒し、未熟さを思い知らされますが、これは忘れちゃいけない感情だなと。『満足したら終わりだよ』と言われたことがあって、今まだ満足できていないということは、まだ終わってないなって」と説明。自分に満足することなく、日々成長を続けている。

今年の活動で特に成長できたと感じていることを尋ねると、「朝ドラですね」とヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(11月1日スタート)を挙げ、「本当に濃い人生を役として生きることができて、一生の財産になったなと。忘れられない時間です」としみじみ。

本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母(安子)、母(るい)、娘(ひなた)の3世代のヒロインが、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく100年のファミリーヒストリーで、上白石は安子を演じる。

「10代から演じ、子育ても。しかも戦争を挟んで。激動の人生を演じさせていただき、かけがえのないものになりました」と振り返り、「お母さん役を長い時間をかけてちゃんと演じて、いつか母になりたいという思いも増しました」とにっこり。

また、「命のつながりを改めて感じました」と言い、「母親が言った何気ない一言など覚えているもので、子供を育てるってすごいことだなって。みんな誰かに育てられているわけで、そういうつながりが愛おしいなと改めて思いました。本当にこの作品に出会えてよかったです」と優しい表情で話した。

ここ数年で主演を任されることが増えたが、「責任感やプレッシャーはめちゃくちゃ増しましたし、いまだに私でいいのかわからずやっているところもあって、向いてないなと思うことのほうが多いです」と告白。「でも、物語を動かす人ではなくて、 周りの人が物語を動かすのに反応していくのが主役。目の前で起きていることについてどう思うか、視聴者の方と一緒に進んでいくのが役目なのかなと。真ん中であって真ん中ではない。何作か経験させてもらってそう思いました」と語る。

続けて、「今の朝ドラ清原果耶は理想の主役だと思う」と、現在放送中の『おかえりモネ』でヒロイン・百音を演じている清原の名前を挙げ、「受けのお芝居を完璧にやっていて、それってすごい技術ですし、感性です。私、果耶みたいになりたいなって最近すごく思っています」と大絶賛。

清原とは映画『ちはやふる』で共演して以来、交流があるという。「コロナになる前はご飯に行ったりよく遊んだりしていたのですが、年下ながらとても憧れます。大好きです」。朝ドラの撮影中もやりとりしていたそうで、「撮影期間がかぶっていたので、励まし合っていて。お肉とか送り合ったりもしました。同志という感じです。果耶にすごく支えられました」と感謝している。

●「何でも『やってみます』と言える人でありたい」

女優のほか、歌手や声優としても活躍。歌手としては今年7月に4年ぶりとなる全国ツアーを開催したが、「久しぶりにお客さまの顔を見て歌えてすごくうれしかったです。歌っている人と聴く人がいて初めて音楽なんだなと、とても感じました」と語る。

「萌音」という名前にも音楽の「音」が入っている。「母が音楽教師をしていたこともあって、音楽が好きになってほしいという思いが込められています」と由来を説明し、「その通りになりました」と笑顔を見せた。

表現者として活動の幅が広いが、今後もいろんなことに挑戦していきたいという。そして、「『やってみませんか?』と言われたら、何でも『やってみます』と言える人でありたい」と語る。「基本的に私はネガティブなので、最初は『できないと思う』って言うんですけど、それを超えてやってみようと思えるタフさを持っていたい。『やらせたら面白いんじゃないか』と思って声をかけてくださると思うので、その思いに応えられるように、引き出しの多い人間になりたいです」

今回、執筆に挑戦したことで芽生えた新たな野望はあるのか尋ねると、「もっと本をいっぱい読みたいと思いました」と答え、「お芝居も音楽も、見えないところでたくさんの人が関わってくれているんだって感動するとともに頭が下がるのですが、本も一緒で、本当にたくさんのプロフェッショナルが真摯に考えてくださって一冊が出来上がるのだと知り、愛しいなと。本がより大切に思えましたし、本を作っているお一人お一人への敬意はすごく増しました。これからもたくさん本を読んでいきたいです」と愛情たっぷりに語った。

書くことについては「機会があれば……」と濁すも、「ふと思ったこととか、世に出さないにしても書き留めるって大事なんだなと思ったので、プライベートエッセイみたいなものは続けていこうかなと思います」とのことなので、それがまた本になる日が来るかもしれない。

上白石萌音
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞。2011年NHK大河ドラマ江~姫たちの戦国~』でドラマデビュー。近年は、TBS系ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020)や『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)で主演を務め、NHK大河ドラマ青天を衝け』(2021)などにも出演。11月1日スタートする2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務める。歌手としても活動し、10月にはダブルA面シングルリリースする。
(酒井青子)

画像提供:マイナビニュース


(出典 news.nicovideo.jp)