最終回の前に【リコカツ】植田博樹P&吉藤芽衣Pが明かす、北川景子と永山瑛太の“魅力”「尊敬というか愛情しかないです」


リコカツ』は、2021年4月16日からTBSテレビ系「金曜ドラマ」で放送されているテレビドラマ。主演は北川景子。 雑誌編集者の水口咲は、自衛官の緒原紘一と運命的な出会いを経て結婚。周囲からも祝福されるが、早い段階で反りが合わず離婚を決意。しかし、その旨を周囲に伝えることが出来ず、水面下で離婚に向けた活動(リコカツ)を開始する。
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あと1話ですね。

北川景子と永山瑛太共演の金曜ドラマ「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)は、現代ならではの価値観と時代が変わっても普遍的な男女のもめ事を“リコカツ”というキーワードを通じて描き出す、“離婚するかもエンターテインメント”。 このたび、WEBテレビジョンでは、この作品のプロデューサーを務める植田博樹氏、吉藤芽衣氏にインタビューを実施。2人に関するエピソードや、6月18日(金)に放送される最終回の見どころなどを語ってもらった。

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本作では、咲(北川)と紘一(永山)が運命的な出会いをきっかけに交際ゼロ日で結婚するが、自由な家庭で育った自分に正直な咲と、厳格な自衛官一家で育った紘一は、生活習慣や価値観の違いで意見が食い違い、新婚早々離婚を決意。周囲になかなか離婚の決意を切り出せず、水面下で離婚に向けた活動“リコカツ”を行う姿を描いてきた。

■植田P「2人には120%満足している」

――ここまで撮影を見てきて感じた主演の北川景子さん、永山瑛太さん、お二人について教えてください 

植田博樹プロデューサー(以下、植田P):ネットで反響を見ていると、瑛太さんの芝居がすごく注目されているんだなっていうのを感じています。実際、瑛太さん自身も1つのシーンに対してさまざまなバリエーションの演技を考えてきてくれます。

それに対して北川さんは「その芝居は面白いよ!」とか「その芝居は私だったらちょっと引いちゃうな(笑)」とか、感じたことを率直に伝えている印象があって、リハーサルの合間を利用してディスカッションを重ねながら、お互いに芝居を“探り合っている”という感じです。

もちろん探り合っているだけではなく、北川さんと瑛太さんでよく話し合いもしているし、それぞれの控室に行ったりして「台本のここなんだけど、こういう風にしたらどうかな?」といった打ち合わせもしています。そのセッションの一つ一つが、僕ら制作陣のところに提案されて、「リコカツ」という作品が作られています。

そう意味でいうと2人には尊敬というか愛情しかないです。何をどういう風に思ったかということをすぐに伝えてくれるので、いただいた意見はディレクターにすぐに渡して連携を取るようにしていて、みんなが常にこの作品のことを考えているなと日々実感しています。なので現場での2人の取り組み方や、お芝居に関して本当に120%満足しているというか、幸せいっぱいです。

■吉藤P「多くのスタッフが涙するくらいの緊張感でした」

――撮影で苦労した場面があれば教えてください

植田P:物理的な大変さであれば1話の救出シーン尽きるでしょうね。ヘリコプターでの撮影や、雪山での撮影など苦労しましたが、雪山は特に何回行ったかって感じでしたし、実は場所も変えているんです。

そもそもシナリオの段階では船で撮影する予定でした。座礁した船から救うというシーンを想定していたのですが、監督から「さすがにそれは絶対に撮影できません!」と指摘が入ってしまいまして。それで雪山に変えたのですが、雪山に変えてもすごく大変でしたね。

あと、6話の最後のシーンはお互いの感情の微妙なポイントをついていくような繊細な芝居だったので、撮影のデリケートさというものに結構苦労しました。このシーンに関しては、本当に俳優さんたちの力を借りながら、なんとか描けたなと思っております

吉藤芽衣プロデューサー(以下、吉藤P):そうですね。6話の最後に登場する“晩餐のシーン”は、前室で多くのスタッフが涙するくらいの緊張感の中で撮影しました。

――最終回に向けての“キーパーソン”を教えてください

植田P:意外に連(白洲迅)がキーパーソンになるのかなと思っています。連自身も“愛が信じられない”というコンプレックスを抱えた男なんです。

その中で「もしかしたら本物の愛っていうものがあるんじゃないか」っていうのを紘一と咲、つまり瑛太くんと北川さんのカップルに見いだします。“本物の愛”を知った連が、踏み出すことができない紘一と咲に対してサジェスチョンするという可能性があるんじゃないかと思うんです。

あとは紘一と咲、それぞれの両親ですね。紘一の父・正(酒向芳)は、5、6話までは本当にダメな男って感じでしたが、男たちが変わっていくときに輝きを発し始めるので、キーパーソンになっていくんじゃないかなと思っています。

吉藤P:貴也(高橋光臣)と純(田辺桃子)もキーパーソンです。恋敵である2人もそれぞれの思いに決断をした上で、さらに紘一と咲の背中を押すような行動を起こしていきます。恋のライバルたちの行方にも注目してほしいなと思います。

■植田P「“新しい家族の形”を提示できたらなと思っています」

――最終回の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします

植田P:「リコカツ」の台本は、出演者たちとセッションをすることが多いんです。北川さんから「こういうラストなのかなあ」とか瑛太さんから「こういうラストがいいなあ」とか、そういったリクエストを加えながら台本を作っています。

離婚自体は近年すごくメジャーなことですよね。結婚した夫婦のうち1/3の夫婦が離婚しています。しかし、「紙切れ1枚で縛られた関係は意外に強い結びつきかもしれない」とも思うんです。それに、離婚という形をとっているからこそ“いい距離感”が生まれてくることもあります。

そして、今回の新型コロナウイルスの影響によって、さまざまなものがリモートコミュニケーションがとれるようになった現代の“新しい家族の形”を提示できたらなと思っています。

そういう意味では「登場人物それぞれがハッピーな終わり方をしたい」と思うんです。しかし“ハッピーな形”は「結婚」や「再婚」、「元サヤに戻る」とは限らないということを、金曜ドラマらしく社会的なテーマ盛り込みながら提示したいです。

吉藤P:“リコカツ”っていうタイトルなので、これを “離婚に向けた準備活動”っていう意味で捉えてしまうと、咲と紘一は6話で離婚してしまっているので、「じゃあどうするの?」ってなると思うんです。

かしこの作品は、実は離婚した後のほうがそれぞれが「夫婦ってなんなんだろう?」とか「結婚ってなんなんだろう?」とか、改めて考えていくというストーリーになっています。なので、ある意味ここからが“本当のリコカツ”だと思うので、それぞれが新しいパートナーの形を見つけていく、そんな最終回になっていくと思います。

ドラマの中で “リコカツ”をしていた夫婦が3組いるんですが、それぞれが出す結論について、きっと見ている方、一人一人何かしらに共感できるメッセージが詰め込まれていると思います。みんなが出す結末を楽しみにしていていただきたいです。

北川景子“咲”と永山瑛太“紘一”がお互いの素直な思いを知る/(C)TBS


(出典 news.nicovideo.jp)