【月の満ち欠け】インタビュー 目黒蓮、俳優業との向き合い方とソロ活動への想い「泣きながら現場に行くこともあった」


月の満ち欠け(つきのみちかけ) 月の明るい部分が移り変わること - 相を参照。 月の満ち欠け (小説) - 佐藤正午小説。直木三十五賞受賞。文庫本は「岩波文庫的」で話題となった。2022年、大泉洋主演、廣木隆一監督で映画化。 (曖昧さ回避) このページは曖昧さ回避ためページです。一つ
471バイト (128 語) - 2022年2月22日 (火) 02:51



モデルプレス=2022/11/28】映画『月の満ち欠け』(12月2日公開)に出演するSnow Manの目黒蓮(25)にモデルプレスがインタビュー。本作がソロで映画初出演となる目黒は、現在放送中のフジテレビ系ドラマsilent」やNHK連続テレビ小説舞いあがれ!」、映画『わたしの幸せな結婚』(2023年3月17日公開)が控えるなど、“俳優”としての活躍に注目が集まっている。

「ずっと役のことばかり考えているので、本当にきつくなって、車の中で1人でボロボロ泣いたこともありました」―――そんな目黒が考える“俳優業”と“ソロ活動”とは?

【写真】目黒蓮「1人でボロボロ泣いた」理由とは?

大泉洋有村架純・目黒蓮・柴咲コウ『月の満ち欠け』

本作は、累計発行部数56万部を超える佐藤正午によるベストセラー小説「月の満ち欠け」(岩波書店刊)を実写映画化。現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角。無関係だった彼らの人生が、“瑠璃”という名の女性の存在で交錯する。これは、「愛する人にもう一度めぐり逢いたい」という想いが起こした”奇跡”が紡ぐ、数奇で壮大なラブストーリー

目黒は、27年前に正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦役。そのほか、主人公小山内堅を大泉洋小山内の娘と同じ名を持ち、物語の鍵を握る謎めいた女性・正木瑠璃を有村架純小山内の最愛の妻・小山内梢を柴咲コウ、正木瑠璃の夫・正木竜之介を田中圭小山内にある事実を伝える、娘の親友・緑坂ゆいを伊藤沙莉が演じる。

◆目黒蓮、生まれ変わったら「同じ道を選ぶ」

― ソロで映画初出演とのことですが、出演が決まったときはどのような心境でしたか?

目黒:ものすごく嬉しかったです。台本を読んでから小説も読んだのですが、読みながら泣いてしまって。こういう作品に関われることが嬉しいなって率直に思いました。

― 情報解禁時、三角とは「人柄が自分と重なる部分があり、『自分がやるべきだ』と少し運命を感じました」とコメントされていましたが、どんなところがご自身と重なり、運命を感じたのでしょうか?

目黒:この物語自体のことが、僕が普段から気をつけいることとすごく重なるというか…。毎日生きる上で“じゃあね”って別れると思うんですけど、もしかしたらこの“じゃあね”が最後かもしれないとか、僕は結構そういうことを考えるので、まさに、この物語は自分が普段考えていることだなと、物語自体にすごく共感しました。

― この作品のテーマが「人の命は繰り返す」ということですが、目黒さんは信じるタイプですか?

目黒:僕が思っていることですけど、実際に自分が生きているわけだから、その先に行ったことがないじゃないですか。みんなないからこそ、結局わからない。そう考えると、この作品ってすごくリアルに感じて。怖いけど別れたあとに、生まれ変わりがあるかもしれないと思ったら、ちょっとだけ希望にもなるかもしれないと思いました。

― では、もし生まれ変わったら、同じ道を選びますか?

目黒:はい!今の道を選んでいなかったら、自分が今大切にしている人たちと出会えていないと思うので、それを考えると同じ道を選ぶと思いますね。

ジャニーズ事務所に入所して、Snow Manとして活動するという道を選ぶと。

目黒:そうだと思います。

◆目黒蓮、役作りを語る「本当にきつくなって…」

― 三角をどういう青年だと捉えて役作りしましたか?

目黒:まずパッと台本を読んだとき、多分20歳ぐらいの自分を思い出せばできると思いました。三角はイケてる人という感じではなく、その逆だなと思ったので、そういうところも含め、当時の自分を思い出しました。それでいて、運命の出会いをすると、まっすぐに進む。そういうイメージで役作りをしていきました。

大学生の頃を演じる一方で、39歳になった三角を演じるわけですが。

目黒:たぶんこんなに若くして経験するようなことじゃないことを三角は経験したなと思いました。そういう経験をしたからこそ、大泉さん演じる小山内とのシーンでは、ちょっと落ち着きのあるイメージで役作りをしました。ずっと引っかかっているものがあり、それを紐解きたいから行ったんだと思いました。

― 三角は年上の女性を好きになったけど、自信がなかったりして、その狭間で揺れ動くようなシーンを演じられていましたが、目黒さん自身はどのように捉えましたか?

目黒:やっぱり知らないことも多くて、大人の年上の瑠璃さんという女性に、たぶんいろんな感情を教えてもらっている最中だったと思うんです。そういう気持ちや、教えてもらうということを意識しました。

― その辺を演じるにあたって、参考にしたものはありましたか?

目黒:自分の中でいろんな想像をしました。想像しながら演じた部分が大きかったです。先程お話しましたが、20歳のときの自分を思い出して、融合させていきました。

― 今まで目黒さんが演じてきた役は、憧れられる役が多かったと思うのですが、今回は今まで以上に共感される役なのではないかと思いました。

目黒:そう思ってほしかったです。観てくれた人が、家族や大切な人に、ちょっとでも悔いのないように接しようと思ってもらえたら嬉しい。そう思うだけで、人との接し方が全然変わると思うんです。そういうことを改めて思ってほしいし、そういうのを届けたいなという気持ちでやっていました。

― 撮影を通して、印象に残っているシーンはありますか?

目黒:瑠璃さんと一緒に行った、ビールを飲んだ場所や早稲田松竹の前など通ったところを1人で行くシーンです。複雑な感情になっているので、そのシーンを撮っているときはなんだか疲れましたね。単純に心が疲れたというか…。泣きながら現場に行くこともあったので、あのブロックシーンは結構カロリーが高かったです。

― 現場に入ると、役に引っ張られるタイプなのでしょうか?

目黒:自分を切り替えて、本番できることがベストだと思うんですけど、たぶん僕はそれができないんです。器用なタイプではなく、1つのことしかできないので、前日の夜から明日はこのシーンで気持ちはこうで、その前の気持ちはこうだったから…と全部整理をして、そこからずっとそのモードになります。朝起きても、移動車に乗っても、ずっと役のことばかり考えているので、本当にきつくなって、車の中で1人でボロボロ泣いたこともありました。そのまま現場に着いてメイクをしてもらっても、ずっとその気持ちなので、1人でポツンと気持ちの整理をしていることが多かったです。

◆目黒蓮が考える“俳優業”と“ソロ活動”

― 目黒さんはソロでの俳優業が目立っていますが、 “俳優”というお仕事に対して、どのように考えているのでしょうか?

目黒:難しいですよね。僕はSnow Manというグループに還元できるなら、それが芝居だろうが、バラエティだろうが、いろんなジャンルがあると思うんですけど、どんなことでもやりたいと思っているタイプです。普通に生きていたらできない職業に挑戦できるのがお芝居の楽しいところだなと思っています。監督さんやスタッフさん含め、毎回作品で出会う方たちから、お芝居の楽しさや、アドバイスをいただくと、みんなすごい愛を持っているんだなと感じます。そういうのを経験していくうちに、お芝居をすることが好きになっていっている気がします。

― 今後俳優としてはどんなところを目指しているのでしょうか?

目黒:思いが届けられるなにかがあるなら、どんな役にもチャレンジしてみたいなと思っています。僕が出演している作品を観て、改めて思い返してもらえたり、または笑って明日から頑張ろうと思ってもらえたり、そういうなにかが伝えられるんだったらなんでもやってみたいです。

― 「グループに還元できるなら…」とおっしゃっていましたが、逆にメンバーのソロ活動をどのように捉えていますか?

目黒:例えば、この前阿部(亮平)ちゃんがドラマに出ていましたけど、それが毎週の楽しみの1つになっていて、放送されるたびに、連絡を取り合っていました。ちょっとだけお芝居について話したりもしましたが、ちゃんとチェックして、伝えるようにしています。

― 刺激を受けたりとかは?

目黒:とにかく頑張っているメンバーを見ると刺激をもらいますよね。だから自分も頑張らなくちゃと思います。

― この作品はメンバーはご覧になられましたか?

目黒:さっきラウールと一緒に観ました。めっちゃ号泣していました。

― 目黒さんは?

目黒:ラウールもらい泣きして、2人で号泣しました。スタッフさんがティッシュをたくさん持ってきてくれたんですけど、ラウールの泣き声が隣からでも聞こえるぐらいでした。僕も一生懸命頑張った作品なので、そうやって観てくれるのはすごく嬉しかったです。それに、撮影していたとしてもほとんどのシーンを観ていなかったので、ボロ泣きしました。自分が演じていたところだけではなくて、最初から最後まで泣きました。

◆目黒蓮、80年代を再現した撮影「貴重な時間でした」

大学生シーン80年代でしたが、このシーンを演じるにあたって80年代のものに触れたりしましたか?

目黒:撮影中に当時の高田馬場駅周辺を再現したセットや、その時代の車などを見て、見ることができなかったものに触れられて、それだけで自分にとっては貴重な時間でしたし、それにプラスしてお芝居できることが、ものすごくいい時間で楽しかったです。

― 三角はレコードショップで働いていますが、今レコードで音楽を聴きますか?

目黒:レコードで聴いたことは一度もないんですよね。またちょっと流行ったりしていましたが、僕はCD以外だったらMDを使っていました。例えば、観に行った好きな映画の主題歌のCDを借りて、MDに入れていました。

― 劇中には映画館に行くシーンもありますが、ご自身は行くタイプですか?

目黒:コロナ禍になってからはなかなか行けてないんですけど、以前はよく行っていました。アクションヒューマン系をよく観ます。めっちゃリアルな日常生活の中で仕事と恋愛を両立している物語とかが好きです。

― カルチャーっぽい服装もされていましたが、いかがでしたか?

目黒:新鮮でした。セットもそうですが、この年代ってこういう格好だよねと衣装合わせのときにスタッフさんがたくさん考えてくださって、そういう洋服に触れられることも楽しかったです。

◆目黒蓮が語る夢を叶える秘訣

― 夢を追いかけている読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。

目黒:夢とか全然叶えられなかった自分だったけど、1個1個口に出していくことで夢に近づいていた経験がたくさんあるので、口に出してみることだと思います。結構夢が大きすぎると口に出すことって恥ずかしかったりするじゃないですか。僕もバカにされるんじゃないかと思ってしまうこともありました。でも、ちょっと勇気を出して自分を変えられたら、意外といけるんじゃないかなと今は思うことがあります。そういう実際の経験があったので、これからも自分が思ったことを大事にしていきたなと思います。

― 「そういう実際の経験」とはどんなことでしょうか?

目黒:僕の人生“全部”です。Snow Manに加入するずっと前からデビューしたいと思っていたり、モデルやってみたいと思っていました。そういうことを口に出したことで、実際にモデルのお仕事ができたり、その次はデビューチャンスが回ってきたり。昔の僕からしたら、本当にあり得ないことなんですよ(笑)。あり得ない立場だったのに、それくらい大きなことを伝えるという自分に変わったことによって、リアルに近づいていって。人ってちょっと変えるだけで、こんなにも人生変わっていくんだなと思いました。

― 辛いシーンもありますが、観終わったあとどこか幸せな気持ちにもなれる作品だと思うのですが、目黒さんが最近幸せを感じたことはありますか?

目黒:毎日が本当に忙しなく過ぎていくんですけど、それも幸せだなと感じます。さっきもお話しましたが、デビューする前の自分は、こういうことがやりたかったけど、できなかった。でも今の自分はそれができているという幸せ。だからバーっていろんなことして過ぎていく毎日がやっぱり幸せです。

ありがとうございました

modelpress編集部)

◆『月の満ち欠け』ストーリー

“もう一度逢いたい”と願う純粋な想いが、27年の時を超えて奇跡を起こす――

仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。

【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い想いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった。

◆目黒蓮(めぐろれん)プロフィール

1997年2月16日生まれ、東京都出身。

2020年1月にSnow ManとしてCDデビュー。同年公開の『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』では、Snow Manとしてグループで映画初主演を飾る。その他の出演作に、「簡単なお仕事です。に応募してみた」(19/NTV)、「教場Ⅱ」(21/CX)、「消えた初恋」(21/EX)、『映画 おそ松さん』(22)、「silent」(22/CX)、NHK連続テレビ小説舞いあがれ!」(22)など。2023年には、単独初主演映画『わたしの幸せな結婚』の公開が控えている。

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目黒蓮(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会


(出典 news.nicovideo.jp)